個人病院の心療内科を受診するデメリット

診療の方針が偏る可能性がある

個人病院の心療内科のデメリットは診療の方針が偏ってしまって、本当に自分にとって最適な治療をしてくれているかどうかがわからないことです。医療法人が経営している病院と違って、個人病院の場合には個人が自分の判断で診療の方針を決めています。情報収集力は法人に比べると大きな差があるため、医療ニュースや医療系の情報誌、学会発表などによる客観的な最新の情報を手に入れて診療をするのが困難です。そのため、個人病院では医師が自分自身で培ってきた知識や経験に基づいて診療の方向性を定める傾向があります。その方針がぴったり合えば高い治療効果を期待できますが、合わなかったときにはなかなか改善せずに困る可能性があるでしょう。

波長が合わなかったときに医師が他にいない

個人病院では診療の方針が合わなかったときだけでなく、医師と波長が合わなかったときにも問題が生じるのがデメリットです。心療内科ではカウンセリングによる治療が半分を占めるのが特徴で、医師と気軽に対話できるのが治療効果の向上につながることが知られています。医師と波長が合わず、話したくないと思うようではなかなか治療が進みません。医師と波長が合わなかったときに法人病院なら多数の医師が所属しているので担当医を変更してもらうことが可能です。しかし、個人病院の場合には医師が一人だけということも多く、他の医師に担当してもらうことができない場合が多々あります。複数の医師がいても希望通りに変更してくれないこともあるのが問題点です。