総合病院の心療内科ならではの特徴

医療設備が充実している

総合病院は、一個人が経営するクリニックや小さい病院と比べて医療設備が充実していることがメリットです。例えば、CTやMRIなど脳の状態を見るための設備は、クリニックレベルの医療機関で見かけることはまれですが、総合病院では他の診療科でも使うため、設備があるところが多いようです。CTやMRIを使うことで症状の原因を早期発見できる場合も少なくないので、的確な判断や早期治療に役立つに違いありません。また、総合病院では入院設備があり、医師が必要と判断し、ベッドが空いていれば、すぐに入院することが可能です。対してクリニックだとそもそも入院設備がないところもあり、小さい病院だと精神科や心療内科に特化した入院施設を整えていないため、転院となる可能性があります。

様々な医療人材がいる

総合病院では、心療内科をはじめどの診療科でも複数の医療スタッフを配置している場合が少なくありません。例えば、医師が複数人在籍していたり、臨床心理士など精神療法にかかわる専門的な知識を持つスタッフを置いているところもあるようです。その結果、治療の幅が広がり、患者自身が自分に合った治療方法を選択できる可能性が高くなります。また、心療内科の治療では、医師や医療スタッフとの相性がポイントとなりますが、複数の医療関係者がいることで、患者は医療機関を変更することなく相性の良い医師を選ぶことができます。さらに様々な医療人材がいることのメリットは、デイケアや訪問看護など、患者の状況に合わせた治療や援助体制が組めることにあります。